中国が望む世界
―― そのパワーと野心を検証する
The World China Wants
How Power Will—and Won’t—Reshape Chinese Ambitions
2021年1月号掲載論文
世界第2位の経済大国である中国が、ライバルが規定した条件で世界秩序に参加するはずはない。特に、2008年のグローバル金融危機以降、中国指導部は、自国の権威主義的統治システムは、自由主義国家に至るプロセスにおける一つの形態ではなく、それ自体が目的地であると明言するようになった。明らかに国際秩序を作り替えることを望んでいる。中国は間違いなく、国際社会の「舞台中央に近づきつつある」と習はすでに宣言している。今後の展開にとっての重要な鍵は、中国が世界における自らの野心を、他国にとってある程度許容できるものにできるかどうかだ。現実には、もっともらしい新世界秩序を作る中国の能力を脅かしているのは、その権威主義体質に他ならない。
- 中国版国際秩序
- 国際舞台の中央へ
- 国際的役割と歴史修正主義
- 儒教と道義外交
- 中国モデルと一帯一路
- 権威主義のジレンマ
- 中国が望む世界
- 国際的中国の内なる敵
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